広島の住宅で女性が頭から血を流して倒れ、死亡した事件。犯人は今も逃走中です。市内では別の高齢女性の遺体も見つかっています。 ■住宅で女性死亡 刃物で頭襲撃 近くに住む人 「エレベーター乗った時には、あいさつくらいはしますけど。普通の人ですよ。変わったことはないですよ」 近隣住民の印象は「普通の人」。30代女性に一体何があったのか。 現場となったのは15階建てマンションの14階の部屋でした。 事件が発覚したのは、15日午後6時半ごろのこと。30代の男性が交番に駆け込んできました。 30代男性 「妻が血を流して倒れている」 警察によると、夫が帰宅したところ、部屋の中で30代の妻が倒れているのを見つけたということです。妻は頭を鋭利なもので複数箇所傷付けられ血を流していたそうで、現場には血の付いた足跡があったといいます。犯人はまだ見つかっていません。 夫婦は、ともにベトナム国籍。 近くに住む人 「若い子だった。会ったらあいさつする。前は週末になったら友達が来て、ご飯を食べたりしていたと思うけど、その時に子どもの声がしていた」 現場のマンションは広島駅から車でおよそ10分の広島市中心部にあります。近くには世界中から観光客が訪れる平和公園や学校も点在するエリアです。 保護者 「こういう事件があったから、きょうは一緒に行こうねということで一緒に来ました。(子どもには)きょうは戸締まりをちゃんとしようねと話はしました。親としては、ちょっと不安です」 マンションの住人によると、これまでに周辺で事件が起きたことはなかったといいます。 近隣住民 「(Q.付近でこういうことは?)ないない。大事件は火事だけ。パトカーが何台も来るのは初めて。30年以上住んでいるけど」 「事件が起きるような場所ではない、この辺は。市営住宅だから、お年寄りが多い」 一方で、このマンション、オートロックは付いておらず誰でも出入りできる状態で、セキュリティーに不安を感じる住人もいました。 取材によると、被害者とみられる女性は近くのコンビニで働いていたという話があり、その店の店員によると…。 被害者とみられる女性が働くコンビニ店の店員 「(女性は)事件当日は朝6時から9時まで勤務していた」 この情報が本当なら、女性は勤務を終えた午前9時から夫が発見する午後6時半ごろまでの間に事件に巻き込まれた可能性があります。 警察は殺人事件として逃げた犯人の行方を追っています。 ■関連は?一人暮らしの男性宅で そして、広島ではマンションからわずか6キロほどの場所でも別の殺人事件が起きていました。 警察によると、14日、東区の住宅で高齢の女性が死亡しているのを警察官が発見しました。 ただ、この住宅、近隣住民によると、男性が1人で暮らしていたといいます。 近隣住民 「ずっと一人暮らしです」 「(Q.男性の一人暮らし?)ええ。全然、人と社交するような人じゃない」 捜査関係者は覚醒剤を使用したとして15日に逮捕された50代の男が女性が死亡した経緯について知っているとみて捜査しています。