2010年に神戸市で男子高校生を殺害した罪に問われている当時17歳の男の裁判で、最高裁は男の上告を退ける決定を出しました。男に懲役18年を命じた1、2審の判決が確定することになります。 この事件は、2010年10月、神戸市北区の路上で高校2年生の堤将太さん(当時16)がナイフで刺されて殺害されたもので、11年後の2021年に事件当時17歳だった男(32)が逮捕されました。 殺人の罪に問われた男に対し、1審の神戸地裁は刑事責任能力を認めた上で、「逃げようとする被害者の背中を刺すなどの行為は、かなり残忍であり、殺意も相当強固である」として、男に懲役18年の実刑判決を言い渡し、2審の大阪高裁も「量刑が重すぎて不当だとは言えない」として控訴を退けていました。 男は判決を不服として上告していましたが、最高裁は14日付で上告を退ける決定を出しました。男に懲役18年を命じた1、2審の判決が確定することになります。