極左運動「アンティファ」メンバー2人、テロ関連の罪で訴追 米

【AFP=時事】米南部テキサス州の移民・税関捜査局(ICE)の収容施設襲撃に関与したとされる2人が、テロ関連の罪で訴追された。16日に公開された訴追状によると、2人は極左運動「アンティファ(反ファシスト)」のメンバーだとされる。 起訴されたのは、キャメロン・アーノルド容疑者とザカリー・エベッツ容疑者。 アンティファは3週間前、ドナルド・トランプ米大統領の大統領令により「国内テロ組織」に指定されている。 連邦捜査局(FBI)のカシュ・パテル氏長官はX(旧ツイッター)で、「史上初めて、FBIはアンティファに同調する無政府主義者で暴力的な過激派を逮捕し、7月4日にテキサス州プレーリーランドで発生したICE施設襲撃事件に関してテロの罪で訴追した」と述べた。 パム・ボンディ司法長官もXで、「(トランプ大統領が)明確に述べているように、アンティファは左翼テロ組織だ」「彼らはそのように(テロリストとして)起訴されるだろう」と述べた。 アーノルド容疑者とエベッツ容疑者は、トランプ氏の不法移民追放キャンペーンで主導的な役割を果たしてきたICE施設襲撃事件で訴追された10人のうちの2人。 告訴状には、両容疑者がアンティファのメンバーであるとは記されていなかったが、16日に公開された訴追状では、2人を含む容疑者らは「アンティファの下部組織」のメンバーと表記されていた。 アーノルド容疑者とエベッツ容疑者は、テロリストへの物質的支援の提供、連邦職員に対する殺人未遂、銃器関連法違反の罪で訴追された。 告訴状によると、黒の軍服を着た両容疑者らは、ICE施設に向けて花火を打ち込み、車両や施設に「裏切り者」「ICE Pig(ICEのブタ)」とスプレーで落書きした。 現場に到着した警察官1人は、近くの森に潜んでいた何者かに首を撃たれた。 両容疑者の仲間の一人は、非武装の刑務官に向けて20~30発、発砲したとされる。 アンティファに同調する活動家たちは、しばしば全身黒ずくめの服装で、人種差別、極右の価値観、そして彼らがファシズムと見なすものに抗議し、暴力的な戦術は時に正当防衛として正当化されると主張している。【翻訳編集】 AFPBB News

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