元プレミア戦士がUAE3部行きを選んだ理由とは?「もはやイギリスは10~15年前とは違う国」

元イングランド代表MFジョンジョ・シェルヴェイが、UAEセカンドディビジョンリーグ(アラブ首長国連邦〔UAE〕3部リーグ相当)に属するアラビアン・ファルコンズでのプレーを選択した経緯を説明した。現地時間16日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。 アーセナルやウェストハムのユースで育成を受け、プロになってからはリヴァプールやニューカッスルといった名門クラブでプレーしてきたシェルヴェイ。プレミアリーグでは通算278試合で23ゴール27アシストをマークするなど、長年に渡り安定したプレーを披露してきた。2025年1月からはEFLチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のバーンリーでプレーしていたが、今年9月にはアラビアン・ファルコンズにフリー移籍。UAE3部リーグ参戦という驚きの決断を下した。 UAE移籍により「金銭目当てでは?」と疑念の目を向けられたこともあるシェルヴェイだが、『BBC』によると本人は全く気にしていない様子だ。「そういった話も耳にしたけど『お金? UAE3部リーグにはお金なんてないじゃないか』と思っていたけどね」と語ると「ここの標準的な月給は大体2,000ポンド(約39.9万円)だ。僕がこれまでのキャリアを通して稼いできた金額からすると、大した金額ではないよ」と述べた。 では、なぜシェルヴェイはあえてUAE3部リーグでプレーすることを選んだのだろうか。シェルヴェイ曰く、昨今のイギリスの治安が影響しているという。 「正直に言うと、もう子どもたちにはイギリスで育ってほしくないんだ。良い地域に住んでいたのはとても幸運だったけど、僕の出身地では元々良い物は手に入らないというのが持論なんだ。もうロンドンでは時計を着けないし、携帯電話を持ち歩くのでさえ僕の考えでは許されないことだ」 「政治に関する記事を熱心に読むタイプではない」としながらも、シェルヴェイは「ツイートしただけで逮捕される人や、『国を取り戻せ』というスローガンを掲げる人の姿も目にする」と続けた。「イギリスは10~15年前とは違う国になったと感じているだけさ」と語った33歳MFは、ドバイでの“第二の生活”を満喫しているようだ。

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