埼玉県鶴ケ島市の老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で入所者の女性2人が死亡した事件で、うち1人を殺害した疑いで逮捕された元職員木村斗哉容疑者(22)が、自宅から施設まで「電車賃がなく、自転車を使った」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。逮捕時に所持金はなく、県警は容疑者の生活状況も含め捜査する。 県警によると、施設から容疑者の自宅がある同県熊谷市までは約30キロあり、自転車で約2時間かかる。経路の防犯カメラには自転車に乗る容疑者の姿が写っていた。 県警は事件後、施設周辺の路上で自転車を発見。血の付いた刃物などが入ったバッグも近くで見つかった。