「TOEIC」不正受験事件 リクルーター役の中国籍の男逮捕 受験中に実行役へ電話

中国籍の学生が英語検定試験「TOEIC」の会場で替え玉受験した事件で、警視庁国際犯罪対策課は、有印私文書偽造・同行使の疑いで、中国籍、自称会社員の李照北容疑者(30)=東京都荒川区=を逮捕した。国際犯罪対策課は認否を明らかにしていない。 国際犯罪対策課によると、李容疑者は知人で中国籍の京都大大学院生、王立坤被告(27)=有印私文書偽造・同行使罪で起訴、公判中=に対し、試験中に別の受験者に解答を教えるよう勧誘。報酬を支払っていたという。李容疑者はリクルーター役とみられる。 王被告のスマートフォンからは、李容疑者が受験中に複数回電話をかけていた履歴も見つかった。警視庁は組織の実態や手口の解明を進めている。 逮捕容疑は王被告と共謀し、3月1日、東京都練馬区の試験会場で、架空の人物になりすまして予備受験票に名前などを署名して偽造し、試験を受けたとしている。 国際犯罪対策課によると、3月1日の試験では14人が王被告と同じ東京都中野区のマンションの住所で申し込みをしており、うち12人が実際に不正受験した疑いがある。

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