東京都港区の米大使館近くで刃物を持った男が逮捕された事件で、男は両手に持った刃物のほかに、リュック内に折り畳み式のこぎりとはさみを所持していたことが25日、警視庁捜査1課への取材で分かった。 男は動機について「気象庁と警察庁に対する逆恨み」と供述。「気象庁職員が意図的に気候を変動させている」などと話しているといい、同課が慎重に調べている。 同課によると、男は住所職業不詳、塩田達也容疑者(38)。同課は26日に傷害や銃刀法違反などの容疑で送検する。 同容疑者は24日午後2時半ごろ、機動隊員に職務質問された際、リュックなどから刃体約17センチの包丁と同約13センチの果物ナイフを取り出し、隊員に向けたとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。 隊員は同容疑者を制圧した際、包丁で右足首を切られたとみられ、アキレス腱(けん)断裂など3カ月の重傷と診断された。