(CNN) フランスのパリ検察は26日までに、ルーブル美術館から高価な宝飾品が盗まれた事件に関連し、警察が複数の容疑者を逮捕したと明らかにした。1人は国外脱出を試みていたという。 犯行グループは先週末、ルーブル美術館の「アポロン・ギャラリー」に白昼押し入り、数分間のうちに数千万ユーロ相当の宝飾品を奪って逃走した。 容疑者の捜索には多くの捜査員が関わり、ルーブル美術館のデカール館長は事件を「大変な失態」と呼んでいた。 フランスメディアは逮捕のニュースを速報。CNN提携局BFMTVは、以前から警察に知られていた30代の容疑者2人が現地時間25日夜、身柄を拘束されたと伝えた。 BFMTVによると、このほかに少なくとも2人の容疑者が逃走中。 パリ検察のベキュオ検事は、「逮捕された男の1人はロワシー空港から国外へ出る準備をしていた」と明らかにした。ロワシー空港はパリ近郊に位置するシャルル・ドゴール空港の別称。 ベキュオ氏は逮捕者の人数や、宝飾品が回収されたかどうかについては確認しなかった。 フランスのヌニェス内相は捜査員を称賛し、「私の要請通り懸命に対応してくれた。私は常に全幅の信頼を寄せている」と述べた。 フランス文化省によると、容疑者は7分間の犯行中、厳重に警備された展示ケース二つを破壊し、宝飾品9点を盗み出したという。マリー・アメリー王妃やオルタンス王妃が身に着けていたティアラやネックレスを含め、ダイヤやサファイアをあしらった宝飾品もその中に含まれていた。