万博の会場警察隊が解散式 会期中に10人を逮捕、取扱は2864件

大阪・関西万博の会場やその周辺で警戒にあたった大阪府警の「会場警察隊」の解散式が27日、大阪市中央区の府警本部であった。 同隊の難波大介隊長は「知識や経験を脈々と次世代に伝承し、今後の活動の礎にしたい」と述べた。 岩下剛本部長は式辞で隊員らを前に「世界的行事をやり遂げた。敬意と謝意を申し上げたい」とたたえた。 2月26日に約250人態勢で発足した同隊は10月30日に解散する。 府警によると、184日間の期間中、同隊は10人の逮捕事案を取り扱ったという。 逮捕された10人は10~80代の男で、容疑はパビリオン内での万引きなど窃盗4人、スタッフらへの暴行2人、スカート内を盗撮した性的姿態撮影等処罰法違反2人。威力業務妨害と建造物侵入が各1人だった。 事件・事故などの取扱件数の確定値は計2864件で、最多は「事件関係」の979件だった。 このうち約75%が入場時の刃物の持ち込みなど凶器に関する取り扱いだったという。 口論など「トラブル」は467件、「交通事故」は435件、迷子など「保護関係」は394件だった。(岡田真実)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加