安倍元首相銃撃事件 「山上被告の単独犯行か?」 弁護士ら公判での真相究明求め緊急声明

安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判の初公判が28日、奈良地裁で開かれる。これに先立ち、事件の経緯などを疑問視する弁護士らが設立した「真相を究明する会」のメンバーが27日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。独自に検証してきた結果を説明し、事件の全容解明を求める緊急声明を出した。 安倍氏は令和4(2022)年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近畿日本鉄道(近鉄)大和西大寺駅前で街頭演説中に凶弾に倒れた。死因は、左右鎖骨下動脈損傷による失血死とされる。奈良県警は、現場にいた無職の山上被告を現行犯逮捕した。 27日に会見したのは、同会の南出喜久治弁護士(京都弁護士会)、渡辺泰範弁護士(第一東京弁護士会)ら。会には、弁護士や医師、作家ら約20人が参加。6つの分科会をつくり、現場に居合わせたり、救急救命にあたった人々から証言や映像・音声データなどを集め、科学的、医学的、法律的観点からの検証を進めてきた。 結果、山上被告が手製の銃を発砲した位置からの犯行や、奈良県警側が主張する死因などへの疑問が解消されないと訴え、「犯行は不可能」としている。

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