ハロウィーンの31日を前に宮城県警が仙台駅周辺パトロールを強化 3年前に少年3人が花火30発打ち上げ混乱

31日のハロウィーンを控え、県警が若者を中心に人出が見込まれる仙台市のJR仙台駅周辺のパトロールを強化している。3年前には花火騒動が起き、今年も夏以降、駅周辺にたむろする少年らによるトラブルが相次いだ。県警はトラブル防止のため、駅周辺への不要な外出は控えるように呼びかけている。 ■「トラブル巻き込まれる恐れ」 仙台中央署の補導員や署員ら約10人が27日夜、駅西口のペデストリアンデッキや隣接する商業ビル、東口の公園など、若者が集まりそうな場所を見回った。 ペデストリアンデッキでは集まっていた少年に帰宅を促し、「トラブルに巻き込まれるのでハロウィーンには駅周辺に来ないように」と声をかけた。 3年前には仮装した若者らでごった返すペデストリアンデッキで少年3人が花火約20発を打ち上げ、混乱する騒ぎがあった。少年3人は軽犯罪法違反容疑で書類送検された。 今夏、交流サイト(SNS)を介して駅周辺に集まった若者が犯罪行為に加担したり、巻き込まれたりするケースがあった。今月23日も駅近くのコンビニで万引した疑いで男子高校生(16)が逮捕されている。 少年らは集団心理が働いて非行行為に及んでいるとみられる。31日のハロウィーン当日は多くの人出が見込まれることから、県警は3年前の花火騒動も念頭に警戒を強めている。 署によると、パトロールは当日まで毎夜実施する予定。当日は事故やトラブル防止のため、ペデストリアンデッキのベンチなどを封鎖する計画だ。 署の山崎耕平生活安全課長は「ハロウィーンで人が集まると気持ちが大きくなり、犯罪行為に加担したりトラブルに巻き込まれたりする恐れがある。不要な外出は控えてほしい」と訴える。

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