スーダンで数百人殺害の可能性、国連人権機関が公表

[ジュネーブ 31日 ロイター] – 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官は31日、ジュネーブで記者会見し、スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が西部ダルフール地方の主要都市ファシェルを掌握した際、数百人の民間人や非武装戦闘員が殺害された可能性があると明らかにした。RSF戦闘員が大学近くの避難所に侵入し、少なくとも25人の女性が集団強姦されたとする援助関係者の証言があったとも述べた。 約1年半に及ぶ内戦の中、スーダン国軍の最後の拠点ファシェルが26日に陥落。目撃者の1人は、戦闘員が人種差別的な罵声を浴びせた後、射撃によって数百人が殺害されたと語った。RSFの指揮官は、殺害に関する報告を「敗北とファシェル陥落を覆い隠すため」の国軍や戦闘員による「誇張」だと主張。RSF指導部はあらゆる違反行為の調査を命じているとし、数人を逮捕したという。 赤十字国際委員会(ICRC)のスポリアリッチ総裁は、ファシェルで発生した行為に弁解の余地はないとし「残虐行為を阻止する強力な行動にスーダンの人命がかかっている」と表明した。

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