関西空港署は5日、液体大麻20キロを航空機で関西国際空港に密輸したとして、台湾籍の自称警備員、黄子琳(ファンツーリン)容疑者(30)を麻薬取締法違反(営利目的共同輸入)容疑で緊急逮捕したと発表した。麻薬探知犬が臭いに反応して逮捕につながった。大阪税関関西空港税関支署によると、関空で液状大麻を押収した量としては過去10年で最多という。 容疑は9月12日、タイ・バンコクから関空に到着し、液体大麻を手荷物に隠して密輸したとしている。同署は認否を明らかにしていない。 税関によると、黄容疑者が到着フロアで機内預けのスーツケース2個を受け取り、押して歩いていて、麻薬探知犬クオーツ(雌、8歳)が反応した。税関職員がスーツケースの荷物を検査し、シャンプーや化粧品の容器、食品の缶詰など計37個に分けて入れていた液体大麻20キロを発見した。正確な末端価格は不明という。クオーツはベテランの探知犬で、年内にも引退を予定している。 また、関空署は5日、タイから大麻58グラムなどを8月に密輸したとして、大阪市北区の無職の男性(44)を麻薬取締法違反(輸入)容疑で緊急逮捕したと発表した。ショルダーバッグやズボンのポケットに隠し、探知犬ミライ(雌、7歳)が反応した。【中村宰和】