SNSで「ライブのチケットを譲る」とうその投稿をして、申し込んだ女性から現金2万7000円あまりをだまし取ったとして、大阪府の男が再逮捕されました。男は同様の手口のチケット詐欺について「数年前から数えきれないくらいやった」と供述しています。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、大阪府堺市の29歳の男です。 警察によりますと、男は他の者と共謀し、今年9月、SNS上に「横浜アリーナS席チケット2枚急遽でお譲り先を探しています」などとうその投稿をし、購入を申し込んだ名古屋市の女性(38)に、指定した他人名義の口座におよそ2万7000円を振り込ませ、だまし取った疑いが持たれています。 調べに対し、男は容疑を認めているということです。 男が販売していたのは男性ミュージシャンのライブチケットで、ダイレクトメッセージで女性に当選メールと口座名義人の運転免許証の写真を送信し、現金を振り込ませた後、音信不通となっていました。 男は、SNS上に、口座を高額で買い取るという投稿をした、犯罪収益移転防止法違反の罪ですでに起訴されていて、今回の事件で使われていた口座も男とは違う他人名義のものだったということです。 男は同様の手口のチケット詐欺について、「数年前から数えきれないくらいやった」と供述していて、警察が余罪を調べるとともに、男に口座を売った人物の特定を進めています。 愛知県警によりますと、チケット詐欺の今年の被害相談件数は、10月末までに229件で、去年の同じ時期の192件に比べて増加しています。