大阪府池田市の集合住宅の一室の自宅で、毛布の上から長女(2)の体を押さえつけて死亡させたとして、大阪府警は8日、母親で無職の泉玲奈容疑者(29)を傷害致死容疑で送検したと発表した。 府警は6日に暴行容疑で泉容疑者を逮捕していたが、その後の捜査で暴行と死亡の因果関係が認められると判断。容疑を切り替えて7日に送検した。 泉容疑者は逮捕後の調べに対し「子どもがぐずって言うことを聞いてくれず、いらだち暴行した」と述べたという。 捜査1課によると、泉容疑者は5日午後5時ごろ、池田市豊島南1丁目の自宅で長女の陽葵(ひまり)ちゃんの体に毛布を投げつけて上半身を押さえつけ、死亡させた疑いがある。 司法解剖の結果、死因は胸部が圧迫されたことなどによる窒息死で、目立った外傷はなかったという。 泉容疑者の親族は府警に対し、「(泉容疑者は)以前から育児ストレスを抱えていた」などと説明。府警が詳しい経緯を調べている。 息をしていない陽葵ちゃんに気づいた泉容疑者が、同日午後5時10分ごろ119番通報した。 陽葵ちゃんは心肺停止の状態で病院に搬送されたが、その後、死亡が確認された。(宮坂知樹)