大阪府吹田市にある集合住宅で、介護状態だった80歳の母親に暴行を加え殺害したとして、53歳の長男が殺人容疑で逮捕されました。 殺人の疑いで逮捕されたのは、大阪府吹田市に住む無職の時任新一容疑者(53)です。 警察によりますと、時任容疑者は11月6日ごろ、吹田市内の集合住宅の一室で、同居する母親の克美さん(80)に対し、何からかの暴行を加え殺害した疑いが持たれています。 克美さんは要介護1の認定を受け、ほぼ寝たきりの状態で、一緒に暮らす新一容疑者から介護を受けていましたが、6日午後4時半ごろ、新一容疑者が克美さんにごはんを食べさせようと声をかけたところ、反応がなく冷たくなっていたということで、「母が呼吸をしておらず冷たい」と119番通報。救急隊が駆け付けましたが、その場で死亡が確認されました。 克美さんの頭や腹部などには打撲のような外傷があり、司法解剖の結果、死因は出血性ショックで、下腹部内の動脈の一部が破れていたということです。 警察の調べに、時任容疑者は「私は母を殺していません暴力も振るっていません」と容疑を否認しているということです。 警察は事件の詳しい状況を調べています。