報ステ大越健介氏、N党立花孝志党首の逮捕めぐり「人を傷つけてもいい自由なんて存在しない」

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは、10日夜の放送で、今年1月に亡くなった元兵庫県議の竹内英明氏(当時50)の名誉を傷つけたとして、名誉毀損(きそん)の疑いで、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が兵庫県警に逮捕されたことをめぐり、これまでの同容疑者の言動を念頭に厳しくコメントした。 立花容疑者の逮捕容疑は、昨年12月13~14日、大阪府泉大津市長選の街頭演説で「竹内議員は、警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と発言し、今年1月19~20日も交流サイトや埼玉県川越市議補選の応援演説で「竹内元県議は逮捕される予定だったそうです」などと虚偽の情報を発信し、竹内氏の名誉を傷つけた疑い。竹内氏の妻が、立花容疑者の発言内容は虚偽として今年6月に刑事告訴していた。立花容疑者は10日に送検された。県警は認否を明らかにしていない。 番組では今回の逮捕や今後の展開などについて、専門家の見解をまじえながら詳報した。大越キャスターは、それを受けて「昨日、今日と思ったのは、言論の自由というのはとてももろいもので、大切にしないと手のひらからこぼれ落ちていってしまうもの、ということです」とした上で「自由というのは、好き勝手にしていいという意味ではないはずですし、人を傷つけても自由なんて存在しないと、私は思います」と、厳しく指摘した。 また「そのことを忘れて、結局、警察のお世話になって、言論の自由の範囲内かどうかということを司法の判断に委ねることが増えれば増えるほど、その分、市民社会は足腰が弱くなっていくのではないでしょうか」とも指摘。今回の立花容疑者の逮捕を受けて「SNS全盛の今だからこそ、なおのこと考えなければならない課題だと思います」と、提案した。

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