稼働実態のない「ペーパー会社」への出資名目で不動産や現金など計約1億円相当をだまし取ったとして、京都府警捜査4課と南署は11日までに、詐欺や有印私文書偽造などの疑いで、住所不定、無職の男（38）ら男女4人を逮捕した。 他に逮捕されたのは、兵庫県芦屋市、自称不動産業の男（57）、岡山市中区、無職の女（84）、神戸市兵庫区、司法書士の男（79）の3容疑者。 4人の逮捕容疑は、共謀して2024年1〜2月、岡山市の不動産業女性（76）に、無職の男が代表取締役を務める金属リサイクル業者へ出資すれば高配当を得られるなどとうそを言い、売却代金を出資に充てるとの名目で、女性が所有する同市や東京都の不動産7件（計7350万円相当）の所有権を移転登記してだまし取った疑い。 また司法書士の男を除く3容疑者の逮捕容疑は、同様の手口で女性から現金計1250万円を詐取した疑い。府警は4人の認否を明らかにしていない。 府警によると、4人は詐欺グループのメンバーで、無職の男は実行役の主犯格、無職の女が出資者の勧誘役を担っていた。金属リサイクル業者はペーパー会社とみられるという。