黄教安元首相の身柄拘束 内乱宣伝・扇動の疑い=韓国特別検察官

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件を捜査する特別検察官チームは12日、黄教安(ファン・ギョアン)元首相の身柄を拘束した。 黄氏は昨年12月の非常戒厳宣言当日、フェイスブックに戒厳を支持する投稿を行い、内乱宣伝・扇動に加担した疑いが持たれている。 特別検察官側は取り調べを行うため3度にわたり出頭を要請したが、黄氏はこれに応じなかった。通常、捜査機関は被疑者が正当な理由なしに出頭要請に複数回応じなかった場合、身柄の拘束など強制手段を検討する。 黄氏は昨年12月3日、自身のフェイスブックに「非常戒厳令が宣言された。今は国の混乱を防ぐことが最優先」とし、「国を破壊した従北(北朝鮮に従属する)主体思想派勢力と不正選挙勢力をこの機に必ず剔抉(てっけつ)しなければならない」と投稿。「強力に対処せよ。強力に捜査せよ。あらゆる非常措置を取れ。(当時与党の)国民の力は大統領と共に行け」とも書き込んだ。 別の投稿では「禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長を逮捕せよ。大統領の措置を正面から妨害する韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力代表(当時)も逮捕せよ」と主張した。 特別検察官は黄氏に対し基本的な事実関係などを確認した後、逮捕状を請求する見通しだ。捜査機関は拘束から48時間以内に逮捕状を請求しない場合、被疑者を釈放しなければならない。

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