<1分で解説>金塊買わせる詐欺急増 摘発グループはトクリュウか

高齢者に金塊を買わせてだまし取ったとして、埼玉県警が日本人と中国人の5人を詐欺容疑などで逮捕しました。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の可能性もあります。金塊を買わせる特殊詐欺は近年急増しています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「金塊を使った特殊詐欺事件」を解説します。 Q 金塊を使った詐欺事件が起きたんだって? A 高齢者に電話でうそを言い、金塊を買わせてだまし取る詐欺事件です。今回逮捕された容疑者は埼玉県川越市の70代の男性に警察官を名乗って電話をかけ、「詐欺事件で300人が犯人として浮上し、あなたの名前が載っている」「口座のお金を調査するので金(塊)に換えて」などともちかけました。 Q 男性は金塊を買っちゃったの? A 県警によると、男性はその話を信じてしまい、電話で金塊を注文。時価4600万円以上の金塊27個を購入させられました。その後、外国籍の受け子が男性宅を訪れて金塊を受け取ったということです。 Q 容疑者はどんなグループなの? A 逮捕されたのは、会社役員を含む日本人と中国人計5人でした。トクリュウと呼ばれる匿名・流動型犯罪グループの可能性もあります。警察はこのグループによる被害総額は4億円に上るとみています。 Q 金塊を使う特殊詐欺はよくあるの? A 2年ほど前から全国で急増しています。警察庁によると、2024年には少なくとも10都府県で計21件(約9億円)の被害が確認されました。 Q どうして現金じゃなくて金塊をだまし取るのかな。 A 現金よりも金塊の方が運びやすい、警察が警戒している金融機関を避けたい、などの理由が考えられます。警察庁は金塊を扱う業者に対し、顧客に購入理由を確認するよう呼びかけています。

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