全国からおよそ110億円を集めたとみられています。 「利益が出る」として、会社の株式取得名目に無登録で出資を募った疑いで会社の代表ら3人が11日、逮捕されました。 東大貴記者:「会社代表の佐藤容疑者が出てきました。車いすを押され車両に乗り込みます。」 警察によりますと東京都港区の会社役員佐藤由太容疑者(41)や長崎県佐世保市の会社役員飯塚裕子容疑者(67)ら男女3人は、2021年、国の登録を受けずに、佐藤容疑者が代表を務める会社の株式の取得を男女4人に持ち掛けた疑いがもたれています。 4人から出資金1000万円を集めていたということです。 佐藤容疑者が経営していたのは、東京都千代田区の会社。 AIスマートカメラを開発、提供する事業などを行うとしていました。 会社のホームページには「人間を自由にするデータテクノロジー」という記載が。 2021年10月、出資した男性から「株式を購入した会社と連絡がつかなくなった」などと警察に相談があり事件が発覚しました。 「グループ会社が国際企業に買収される予定なので、親会社の株価も将来的に何百倍にもなる」 3人はこのように告げ、共謀して福岡市内などでセミナーを開き、出資を募ったとみられます。 また飯塚容疑者は出資者の勧誘に伴う報酬として3000万円ほど受け取っていたとみられています。 警察は会社の口座履歴から1人当たり最大で1億円、合わせておよそ110億円を集めていたとみて詐欺の疑いも視野に調べを進めています。 3人の認否を明らかにしていません。