【初摘発】長岡花火のチケット高額転売で逮捕 「市民先行販売」チケットを転売し5万8000円の利益得たか 警察が押収品を公開 《新潟》

長岡まつり大花火大会のチケットを高額で転売したとして長岡市の47歳の男が逮捕された事件。警察は11月12日、押収品を公開しました。男が転売したのは市民に優先的に販売される「先行販売」のチケットでした。 テーブル席やベンチ席などと記載された長岡花火のチケット。チケット不正転売禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、長岡市百束町の井上宏容疑者(47)です。警察は12日、事件に関連する押収品を公開しました。 警察によりますと井上容疑者はことし7月下旬、1枚3500円で購入した長岡花火のチケットをインターネットを通じ、県外在住の50代男性と20代女性に対して1枚1万8000円でそれぞれ2枚、不正に転売した疑いが持たれています。 (リポート) 「こちらが今回押収された転売チケットの一部です。ことしから記名式となり、警察は逮捕に踏み切ったということです」 長岡花火財団では転売対策としてことしから観覧チケットに購入者の氏名を記載。記名式にしたため、法律上の要件を満たしたことから県警は井上容疑者を逮捕。花火大会のチケットの不正転売をめぐる逮捕は全国初となりました。 「間違いありません」と容疑を認めている井上容疑者。 転売したのは市民に優先的に販売される「先行販売」で購入したチケットで5万8000円の利益を得たとみられています。 〈長岡市民〉 「ダメよね、だって取りたくってもクジで外れて買えない人もいる、良くない、何とかして」 〈長岡市民〉 「平和の祈りでやっているのに、それを金もうけに利用するのはいささか不愉快ですね」 長岡空襲の犠牲者を悼み、平和への願いが込められた花火。転売対策を行ってきた長岡花火財団。関係者は落胆しています。 〈長岡花火財団 戸田幸正事務局長〉 「非常に複雑な心境です。逮捕者が出たということでむなしいという言葉が適切。そんな気持ちでいます。より多くの方に適正な価格で花火を見ていただきたいと思っていますので、決して不正な転売には手を出さないようにしていただきたい」 日本を代表する長岡花火をめぐるチケットの不正転売。他にも転売が疑われる事例もあり、警察は捜査を継続する方針です。

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