立花孝志容疑者、罪認めて謝罪し示談進める方針 弁護人が動画で公表

兵庫県の内部告発文書問題にからみ、自死した元県議への名誉毀損(きそん)容疑で兵庫県警に逮捕された、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)について、弁護人の石丸幸人弁護士が14日、立花容疑者が罪を認めて謝罪する方針だと、自身のユーチューブで明らかにした。 立花容疑者は逮捕前、定例会見で「名誉毀損したことは争わないが、十分、違法性が阻却されるだけの根拠をもって発言している」と述べ、真実であると信じるに足りる相当な理由(真実相当性)があったとし、名誉毀損罪は成立しない、と主張していた。 石丸弁護士は動画の中で「立花氏が一番メリットになる弁護方針を取るべきだろうということで、当初から自白を勧めていた。本日調整がついた。自白ということなので、罪を認めて謝罪すべきところは謝罪する。本人も納得しているし、遺族の方とも示談を進めていく」と述べた。 兵庫県警によると、立花容疑者は昨年12月13~14日、自らが立候補した大阪府泉大津市長選の街頭演説で「何も言わずに去っていった竹内議員は、めっちゃやばいね。警察の取り調べを受けているのはたぶん間違いない」などと発言し、竹内氏の名誉を毀損した疑いがある。 竹内氏が亡くなった後の今年1月19~20日には「昨年9月ごろから兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていました」「どうも明日逮捕される予定だったそうです」などと虚偽の情報を自身のSNSに投稿するなどして、竹内氏の名誉を毀損した疑いもある。 死後の竹内氏に対する名誉毀損は、立花容疑者自身が発信した情報について、虚偽であるという認識や、虚偽であっても構わないとする「未必の故意」があったのかも争点だが、この点について、石丸弁護士は動画で明らかにしていない。(根本快)

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