神戸市中央区のマンションで8月、住人の女性がナイフで刺殺された事件で、兵庫県警葺合署捜査本部が14日、殺人容疑で逮捕された会社員谷本将志容疑者(36)=東京都新宿区=をストーカー規制法違反と邸宅侵入、銃刀法違反容疑で追送検したことが、捜査関係者への取材で分かった。いずれも容疑を認めているという。 事件は8月20日午後7時20分ごろ、神戸市中央区のマンションで発生。谷本容疑者は住人の女性(24)の胸などを複数回ナイフで刺した殺人容疑で、2日後の同22日、県警に逮捕された。 追送検容疑は同18~20日、被害女性の職場周辺で待ち伏せし自宅までつきまとうなどした疑い。同20日夜に女性のマンションのエレベーターにペティナイフ1本を持ち込んだ疑いも持たれている。 捜査関係者によると、防犯カメラの映像や谷本容疑者の供述から、3日間で少なくとも5件のつきまとい行為を特定。同18日朝にJR元町駅周辺から職場まで付きまとったり、同20日夜に自宅まで後をつけ、オートロックのドアが閉まる前にすり抜ける「共連れ」でマンションに侵入したりする行為を確認したという。 谷本容疑者については、神戸地検が12月8日まで3カ月間、鑑定留置を実施。医師が事件当時の容疑者の精神状態を詳しく調べる。