【速報】青酸連続殺人、筧千佐子確定死刑囚が病死 78歳、大阪拘置所に収容中

京都など近畿3府県で2007~13年、夫や内縁関係の男性計4人に青酸化合物を飲ませ、うち3人を殺害したとして殺人と強盗殺人未遂の罪に問われ、21年に死刑判決が確定した筧(かけひ)千佐子死刑囚(78)が26日、死亡したことが関係者への取材で分かった。大阪拘置所に収容中だった。 関係者によると、筧死刑囚は26日午前、拘置所から病院に搬送され、死亡が確認された。病死という。 確定判決によると、筧死刑囚は12年3月~13年12月、遺産取得の目的で向日市の夫勇夫さん=当時(75)=や、内縁関係だった大阪府貝塚市の本田正徳さん=同(71)、兵庫県伊丹市の日置稔さん=同(75)=に青酸入りのカプセルを飲ませて殺害するなどした。07年12月には約4千万円の返済を免れるため神戸市の知人末広利明さんを殺害しようとした。 事件を巡っては13年12月、勇夫さんが自宅で死亡し、遺体から青酸化合物が検出された。京都府警は14年11月、勇夫さんに対する殺人容疑で筧死刑囚を逮捕。大阪、兵庫などとの4府県警の合同捜査本部は、他の男性7人に対する殺人や強盗殺人未遂容疑などで再逮捕、追送検した。勇夫さんを含む4人分が起訴され、残る4人分は不起訴となった。 公判で筧死刑囚は無罪を主張。17年11月、京都地裁が死刑を言い渡し、19年5月に大阪高裁が筧死刑囚の控訴を棄却。21年6月に最高裁が上告を棄却し、死刑が確定した。 筧死刑囚は22年9月、日置さんの事件について京都地裁に再審請求したが、今年3月に棄却された。即時抗告して大阪高裁で審理が続いていた。

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