【北京AFP時事】中国当局は、禅や中国武術の発祥地とされる河南省の少林寺で住職だった釈永信氏(60)を、横領や収賄の疑いで逮捕することを承認した。 16日に明らかにした。釈氏は7月、「極めて悪質な行為」があったとして、住職を解任されていた。 釈氏は1999年に住職に就任後、少林寺の文化を国外に広めることに寄与。海外に多数の企業を設立したことから、「CEO(最高経営責任者)僧侶」の異名をとった。 一方、元僧侶らからは寺運営会社の資金を着服して高級車を乗り回し、複数の女性と関係を持っていると批判されてきた。中国仏教協会は今年7月、「仏教界の評判を著しく損ねた」として釈氏の僧籍を剥奪した。