インド・デリーの車両爆発で1人逮捕、当局は「テロ事件」として捜査

インド当局は16日、首都デリーで10日に発生した車両爆発について、男性を1人逮捕したと発表した。世界文化遺産に登録されているラールキラー(赤い城)近くで起きたこの爆発では、少なくとも8人が死亡、20人が負傷した。 インド国家捜査局(NIA)によると、政府が「テロ事件」と呼ぶこの攻撃に使われた車両が、逮捕された容疑者の名義で登録されていた。 当局は、容疑者はインド政府統治下のカシミール地方に住む男性で、自爆犯と共謀したと非難している。 捜査当局はまた、自爆犯が所有していたとされる別の車両を押収したほか、これまでに、爆発で負傷した人々を含む目撃者73人に事情を聴いている。 厳重に警備されたデリーでこうした爆発が起きたのは、2011年以降で初めてだった。 爆発は現地時間10日午後6時52分に発生。低速で走行していた車両が混雑した信号で停止した後、爆発した。 アミット・シャー内相は、事件発生から数時間以内に、爆発が現代自動車の白い「i20」で起きたと認めた。 現場の映像には、焼け焦げた白い車の残骸と、さまざまなリキシャ(三輪タクシー)を含む複数の車両が焼けた状態で映っていた。 ナレンドラ・モディ首相は、この攻撃を「陰謀」と呼び、政府は「実行犯、その協力者、そしてその支援者」を法の裁きにかけると誓った。 野党指導者のラフル・ガンディー氏も、このニュースは「極めて胸が痛むものだ」と述べた。 警察は13日、インド政府統治下のカシミール地方で最近、警察が7人を逮捕した件との関連を調査していると明らかにした。 また、デリー郊外で押収された総重量2900キロの爆薬と、どういう関係があり得るかも調べているという。 17世紀に建設されたムガル帝国時代のラールキラーには、毎日数千人の観光客が訪れている。インドの首相が毎年、独立記念日の演説を行う場所としても知られている。 (英語記事 Man arrested over deadly Delhi car bomb attack)

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