「非正規女が一発逆転できるのは結婚だけ」生活苦の30代女性が“結婚資金”のために始めた『秘密の副業』で稼いだ総額

〈「美容院は4年行ってない」「1週間の食費は約3000円」就活に失敗→非正規雇用で低賃金に苦しむ30代女性が始めた『秘密の副業』〉 から続く 「自分のやっていることがちょっとヤバイという自覚はあります」 就職活動にうまくいかず、現在は大学病院で非正規の事務職として働く、27歳の川上やよいさんは「秘密の副業」をしている。本業ともいえる大学病院の時給は現在1400円で、月の手取りは20万円ほど。1週間の食費は3000円という切り詰めた生活に嫌気が差し、数年ほど前から副業に手を出した。 「目の前にお金がぶら下がっている」と川上さんが話す副業は、チケットの転売だ。親戚総出でチケットを確保し、中には5倍超で売れるものもあるという。 「生活が成り立たない」というほどではないものの、非常にハードな仕事ぶりで心身をすり減らす「限界労働者」たちを追った増田明利氏による書籍『 限界労働者 格差社会にあえぐ22人の生活 』(彩図社)から一部抜粋して、川上さんの転売生活のようすをお届けする。なお、登場人物のプライバシー保護のため、氏名は仮名としている。(全2回の2回目/ 最初から読む ) ◆◆◆

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