不正入手したクレジットカード情報で38便分の航空券を購入したなどとして、千葉県警は25日、20代の男の容疑者2人を電子計算機使用詐欺などの疑いで再逮捕し、発表した。カード情報は、うち1人が働いていた飲食店で客のカードをスマートフォンで撮影したり暗記したりして入手していたという。 逮捕された23歳の男は「飛行機に乗るのが趣味で、会員ランクを上げたかった」と容疑を認め、29歳の男は「カード情報を渡しただけ」と一部否認しているという。 サイバー犯罪対策課によると、2人は共謀して昨年6月1~15日、不正に入手した他人名義のカード情報で計38便、約254万円分の航空券を購入した疑いがある。23歳の男は同2日、購入した券で高級シートなどを使い、羽田、新千歳、福岡の各空港を行き来したとされる。 両容疑者の逮捕は4回目で、不正入手したカード情報を使い、駐車場シェアリングサービスを悪用して利益を得ようとしたり、約180本の酒を購入したりしたとして同罪などで起訴されている。29歳の男は、カード情報を不正入手したとして割賦販売法違反容疑でも送検されている。 今回の事件は、被害を受けた航空会社が、警察とも連携する「日本サイバー犯罪対策センター」(JC3)に相談して発覚した。(宮下晶)