44人死亡の香港・高層マンション火災 いまだ複数の棟から黒い煙 警察が修繕工事担当企業の事務所を家宅捜査【現場中継】

きのう香港で発生した高層マンションの火災は、これまでに44人の死亡が確認されました。けさになっても鎮火には至っておらず、さらなる被害が懸念されます。現場から中継です。 火災の発生した高層マンションです。発生からすでに20時間近くが経とうとしていますが、いまも複数の棟から黒い煙が出ているのが確認できます。また、マンションの中はいまも火が出ていて、消防が消火活動を続けています。 現場の周辺は一般車両の立ち入りが禁止されていて、多くの消防車などが現場に駆けつけている状況です。 きのう、香港北部の大埔区の高層マンションで火災が発生し、隣接するマンションに次々と燃え広がりました。香港メディアによりますと、これまでに消防隊員1人を含む44人が死亡し、62人が病院に搬送されていて、うち16人が重篤な状態です。 また、住人らおよそ280人と連絡が取れなくなっています。 妻と連絡が取れない住人 「火災発生時、彼女に逃げなさいと伝えました。しかし、部屋を出ると階段は煙で充満し真っ暗だったので、仕方なく部屋に戻りました」 この火災に関連して、警察は工事業者の責任者3人を過失致死の疑いで逮捕したと発表しました。 出火当時、マンションでは修繕工事が行われていて、建物全体が保護ネットで覆われている状態でした。香港メディアによりますと、この保護ネットについて防火基準を満たしていない疑いがあることが判明したということです。 また、エレベーターホールの窓枠が発砲スチロールで覆われていたため、火が急速に燃え広がった可能性もあるということです。 警察は、修繕工事を担当していた企業の事務所を家宅捜査したということです。 出火原因はいまも分かっておらず、行方が分からない人たちの捜索が行われています。

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