「お一人お一人を育てて行くことがモットー」茶道“合格証”偽造し123万円詐取の疑いで逮捕の女 他にも“被害者”

警察車両に座る眼鏡姿の女は、詐欺の疑いで逮捕された渋沢麗扇容疑者(68)です。 かつて、女は和服姿で「今風に言えばマンツーマンというね、お一人お一人を育てていくということが私のモットーなんですね」と語っていました。 渋沢宗麗と名乗り、茶道などを学ぶ「麗扇会日本文化学院」の学院長を務めていた渋沢容疑者。 弟子だった女性から現金123万円をだまし取った疑いが持たれています。 事件が起きたのは2024年4月。 犯行に利用されたのは、茶道の代表的な流派である「裏千家」が出している「許状」と呼ばれる合格証でした。 防衛省のすぐ近くにある建物の中にある麗扇会日本文化学院。 ここに通っていた48歳の女性が、茶道の教授資格取得を裏千家に申請するよう渋沢容疑者に依頼。 しかし、渋沢容疑者は裏千家への申請を行わなかったにもかかわらず、被害女性のスマートフォンに「待ちかねた教授おめでとうございます」などと送信。 さらに、裏千家が出すはずの許状を偽造し、被害女性に見せて信じ込ませたうえで合格登録手数料を振り込むよう指示し、現金123万円をだまし取ったとみられています。 2025年6月、「渋沢容疑者が勝手に表彰している」との話を聞きつけた裏千家の関係者が被害女性とともに警察に相談したことで事件が発覚したのです。 調べに対し「全然やっていません」と容疑を否認しているという渋沢容疑者。 警視庁は、少なくとももう1人から同様の被害を確認していて、他にも余罪があるか調べています。

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