天理大・SO上ノ坊駿介主将、計17得点でV牽引「不安の中、何とか戦い抜いた。うれしい」 チームは6月の不祥事で活動自粛/関西Aリーグ

関西大学ラグビーAリーグ(30日、天理大47-15京産大、花園ラグビー場)最終節の4試合が行われ、天理大が京産大に47―15で快勝し、7戦全勝で2年連続14度目の優勝を決めた。6月の不祥事で揺れたチームを引っ張ったSO上ノ坊駿介主将(4年)が1トライ6ゴールの計17得点と躍動した。京産大は6勝1敗で2位。5勝2敗で3位関学大までの上位3チームが全国大学選手権に出場し、7位立命大、8位摂南大はBリーグとの入替戦に回る。 最後は連覇を祝うかのようなSO上ノ坊主将の派手な80メートル独走トライで試合を締めくくった。だが、全勝優勝の瞬間にも喜びを爆発させる選手はおらず、静かにかみしめた。小松節夫監督は安どの表情を浮かべた。 「今年はシーズンを闘えるのか不安の中、何とか戦い抜いた。結果的に優勝という最高の形になり、うれしく思う」 6月半ばに部員2人が麻薬取締法違反(大麻所持)の疑いで逮捕され、活動を自粛。今秋のリーグ戦に参加できるかもわからない不安な日々を過ごした。その後、出場が認められ、8月に活動を再開したが、長野・菅平での夏合宿では1カ月半のブランクは大きく、練習試合も大敗続きと不安ばかりが募る結果となった。9月のリーグ開幕は迫っていた。 そんな中で「アタックを整備する時間はない」(小松監督)と活路を見いだしたのがディフェンスだった。倒れてもすぐに起き上がり、次のプレーに移る。1人が2人分の仕事をすることで「30人の壁」を作ることを意識し、この日も京産大の攻撃を粘り強く止め続けた。指揮官は「最後までディフェンスで体を張ってくれた。天理大としてやり切った」とたたえる。 これで関西1位で全国大学選手権に臨むことが決定。上ノ坊主将は優勝の瞬間を「不祥事を起こしてしまい、ラグビーができることの感謝、京産大へのリスペクトの気持ちを持ち、あまり喜ばず、次に向けて頑張るぞという気持ちでした」と振り返った。関西王者としてその目は打倒・関東勢を見据えている。(月僧正弥)

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