BTSジョングクの自宅突撃、サッカー日本代表へわいせつDM…年配女性がストーカーに変貌するとき

韓国の人気グループ『BTS』のメンバーであるジョングク(28)の自宅に、50代の日本人女性が侵入を試みて警察沙汰になったことが、現地の報道により明らかになった。 女性は11月12日から14日にかけて、ジョングクの自宅ドアの暗証番号を何度も押した疑いがあるという。 「BTSと日本人女性といえば、昨年6月にメンバーのJIN(32)がファンとの交流イベントにて、50代の女性に頬に無理やりキスされるという事件が発生しました。今年11月17日には、ソウル東部地検が、この日本人女性を強制わいせつ罪で在宅起訴したと発表したばかりでした」 ジョングクに対するストーカー行為も、JINへの強制わいせつも起こしたのは50代の女性だ。 そんな年配女性の暴走は、エンタメ界だけではない。 サッカー日本代表でフランス『スタッド・ランス』の中村敬斗(25)に対しストーカー行為をしたとして、11月14日に千葉県警我孫子署は、自称フリージャーナリストの65歳の女をストーカー規制法違反の疑いで逮捕した。 女性の逮捕容疑は、11月9日から10日に、中村選手に性的な関係を要求するDMを複数回送信したストーカー行為だという。 「スポーツ紙などの報道によれば、この女性は逮捕容疑であるわいせつDMだけではなく、今年9月にはフランスにまで駆け付け、所属チームの敷地に無断で侵入して中村選手にいきなり抱きついた。通報により、女性は現地フランス警察に逮捕されたそうです」(スポーツライター) BTSも中村選手も女性たちは“好き”という気持ちが昂り、歯止めがかからなくなってしまったのだろう。 ◆“助けてあげたい”“守ってあげたい”という善意の気持ち 男女トラブルの相談を3万8000件以上受けてきた夫婦家族問題評論家の池内ひろ美氏に話を聞くと、 「男性のストーカーは支配欲なんです。ですので、拒否されたら攻撃に移るんです。ですが、女性の場合は“役割を思い込む”ストーカー。パラソーシャルともいいますけど、疑似対人関係のなかで一方的に、『彼はスターだけど、本当は孤独で、それがわかってあげられるのは私だけ』というふうに思い込むのです」 と話す。中村選手のストーカー女性は、自身のSNSでは一方的に自分は妻と名乗っている。彼女にとっては、それが自分の“役割”だと思い込んでいたのかもしれない。 「ですので、彼女たちにしたら悪意はまったくなく、“助けてあげたい”“守ってあげたい”という善意の気持ちからストーカーになっている。だからこそ、余計にたちが悪いところもあります。女性の場合は年齢が高くなる傾向にあるのは、そういう理由も一因でしょう。 有名人や著名人をターゲットにしてしまう“スターストーカー”の対処法としては、まずは被害者本人が直接、対応しないということ。マネージャーや警察などに任せるべきでしょう。それと、家族や友人など加害女性の周囲の人間が、ストーカー本人に対して『おかしいよ』と注意してあげることが一番大切ですね」(同・池内氏) エンタメもスポーツもファンあってのことだけに、なかなか防ぎようがないところがあるのも事実だ。ある芸能プロ関係者は取材に対し、 「平成の頃のようにCDが売れる時代であれば、ファンの人数を増やして“広く浅く”という商法でしたが、今はファンクラブからチケット、グッズ、握手会、チェキ会など、コアなファンにどれだけおカネを出してもらえるかという手法に変わってきている。それだけに、タレントとファンの距離がより近くなっているのは間違いない。こちらが上客と思う“熱心なファン”と“ストーカー”との線引きが、なかなか難しいのも正直なところ。SNS対策などもありますし、タレントを守るということに関して、ますますプロダクションの力量が問われる時代になっているのでしょうね」 と語る。 タレントとファンがより密接になりはじめた令和の芸能界。それだけに、ファン一人一人が、スターとの“距離感”を自覚することも大切なのかもしれない――。 取材・文:荒木田 範文(FRIDAYデジタル芸能デスク)

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