不正車検容疑で検査員ら逮捕 30年前からか、贈収賄疑いも 警視庁

必要な検査などをせず車検を通したとして、警視庁交通捜査課は2日までに、道路運送車両法違反(不正車検)容疑などで、民間車検場「ブルック」(埼玉県八潮市、廃業)の元社員寺垣訓弘容疑者(63)=同県草加市新里町=ら自動車検査員2人と、自動車整備会社「OEM」取締役浴本昌希容疑者(49)=同県戸田市美女木東=の3人を逮捕した。 3人とも容疑を認めている。 同課は、不正車検は約30年前から行われ、これまでに計約1万6000台に上るとみて調べる。 国の指定を受けた民間車検場の検査員は「みなし公務員」に該当する。同課は同日、不正車検の見返りに現金計8万8000円を受け取ったとして、ブルック元社長の男(73)=八潮市=ら同社の3人を加重収賄容疑などで、浴本容疑者を贈賄容疑などで書類送検した。 同課によると、ブルックは主に高級外車を扱う民間車検場で、浴本容疑者は高額な部品を交換せずに車検を通してもらうことで顧客のニーズに応えていたとみられる。 3人の逮捕容疑は共謀して2~5月、高級外車4台について必要な整備や検査をせずに、虚偽の保安基準適合証を作成するなどし車検を通した疑い。 うち2台は車検に通らない改造車だったという。

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