「自分は騙されない」思い込みは禁物 警察官なりすまし詐欺 LINEビデオ通話で動揺させ75万円奪ったその手口

毎週恒例「水曜日の防犯」。今回のテーマは「警察官をかたる詐欺」です。被害にあった北海道石狩市の女性が当時の状況を語りました。 被害女性) 「すごい、本当にもう死にたいくらいショック。自分は騙されないだろうなっていう風に思ってたと思うんですよね、きっと」。 石狩市に住む40代の女性。 先月20日午前11時すぎ、080から始まる知らない番号から携帯電話に着信がありました。女性が電話に出ると… 京都府警の警察官を名乗る男) 「京都伏見署です。あなたの口座がマネーロンダリングに使われています。捜査に協力してください」。 京都府警の警察官を名乗る男。オレオレ詐欺の疑いで逮捕した容疑者が、女性から銀行口座を40万円で買い取り利益の2割を女性に渡したと供述していると話します。女性はLINEのビデオ通話で事情聴取を求められました。 被害女性) 「ビデオ通話で顔出しで話した警察手帳と色々見せられて、僕は本当に悪い人は大嫌いなんですよってことを私に言ってきて、一瞬でも画面から私がフェードアウトすると注意されます」。 警察官や検事を名乗る男など複数の人物が現れ、口座の数やタンス預金の有無などを聞かれたという女性。ビデオ通話は2時間に及び、女性の名前が書かれた逮捕状まで見せられたといいます。 被害女性) 「(私が)被疑者になっていて、難しい文書が書いてあったのでスクリーンショットしないと困ると思ったが、わーっと読まれた後すぐに画面が切り替わってしまった」。 被害女性) その後、男らは女性の金に不審な動きがないかを調べるため一度、指定の口座に持っている金を全て振り込むよう指示。 捜査に協力しないと逮捕すると言われ動揺した女性はコンビニのATMから75万円を振り込みました。帰宅後、不安に思った女性が警察に確認の電話をしたところ詐欺だったことがわかりました。 被害女性) 「誰しも絶対に自分は引っかからないってことはないのかな。巧妙だったりするので本当に、自分自身が詐欺にあって実感しました」。

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