「すべて失った」香港マンション火災から1週間 死者数159人に…“反政府デモ”への発展を恐れ?香港政府が“取り締まり”強化【news23】

死者数が159人に上りました。香港のマンション火災から3日で1週間です。被害に遭った人々が深い悲しみに暮れる一方で、香港政府は“責任の追及を求める動き”への「締めつけ」を強化する姿勢をみせています。 ■香港マンション火災から1週間 一部住民が帰宅 記者 「住人を乗せたとみられるバスが到着しました。皆さん、カバンを片手に自宅へ向かっていきます」 3日から2日間、一部の住人の帰宅が許されました。 8棟のマンションのうち、延焼を免れた1棟に住む人たちのみで、チャンスは1度だけです。 自宅に戻った人 「身分証明書や銀行のカード類、パスポートを取ってきました」 両親の自宅へ向かう人 「まず薬です。薬と厚めの服を取りに行きます。(両親は)長く住んできたので、できれば住み続けたいと言っています」 ■避難した住人「全てを失った」 香港のマンション火災から1週間。3日、当局は死者が159人になったと発表し、いまも31人と連絡がとれていません。 人的被害はなぜ拡大したのか。これは出火直後、火元となった建物の15階に設置された防犯カメラの映像です。 男性 「誰かいますか?」 火災に気づいた男性は、他の住人に避難を呼びかけます。 男性 「あれ!どうして鳴らない。逃げよう」 火災報知器のボタンを押しますが、反応しません。男性は急いでエレベーターで1階へ…。 その数分後。火元となった建物の2階に、妻と2人の子どもと暮らしていたウィリアム・リーさん(40)。発生から11分後、外出中の妻からの連絡で火災に気が付いたといいます。 ウィリアム・リーさん 「警報音は一切鳴りませんでした。ドアを開けると煙が充満して、私の顔に向かってきたのです」 窓の外では、燃え上がる炎が確認できます。 リーさん 「全部真っ暗だ。煙が充満している。消防士を待っている。もうドアを開けることができない」 緊迫した妻とのやりとりも残っています。 リーさんの妻 「出てきたらすぐに教えて!」 リーさん 「落ち着いて。そんな状態でどうやって僕を助けられるの?」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加