2024年、首都圏で相次いだ強盗事件のうち、警視庁などの合同捜査本部は千葉・市川市で起きた事件の指示役とみられる男4人を逮捕しました。 福地紘人容疑者(26)ら男4人は2024年10月、市川市の住宅に押し入り住人の女性(50代)に大けがをさせたうえ、現金などを奪った疑いが持たれています。 すでに逮捕・起訴されている実行役の3人に対し、犯行場所などを指示していたとみられます。 2024年、首都圏の1都3県では強盗事件が18件あり、これまでに51人が逮捕されていますが、指示役の逮捕は初めてです。 合同捜査本部は、4人が神奈川・横浜市青葉区で当時75歳の男性が亡くなった事件にも関与しているとみて捜査しています。 指示役の逮捕に至った大きなポイントや今後の捜査について、警視庁クラブからフジテレビ社会部・小野恵里記者がお伝えします。 まさに執念の捜査ともいえる750台のスマートフォンの解析が逮捕のポイントのひとつとなりました。 闇バイトで使われる連絡ツールは匿名性が高く、証拠の収集が非常に難しいのが特徴です。 合同捜査本部は、一連の強盗事件だけでなく、手口が酷似する事件などあわせて750台のスマホを押収し、解析に当たりました。 さらに防犯カメラなどとも照合した結果、「犯行時間帯に指示を出していても矛盾はない」との裏付けを取り、指示役の特定に至ったとみられています。 合同捜査本部は、今回逮捕した4人が市川市の事件を首謀したとしてみていますが、一連の強盗事件に関わった人物が他にいないかどうか捜査を進める方針です。