「国民に安心感を」1都3県の警察幹部が異例の合同会見 首都圏闇バイト強盗の指示役逮捕

昨年、首都圏で相次いで発生した「闇バイト」による強盗事件を巡り、1都3県の合同捜査本部の幹部らが5日、東京都千代田区の警視庁本部で記者会見し、指示役とみられる4人を逮捕したと発表した。事件捜査を巡り、複数の警察幹部が集まり会見するのは異例。 「関係警察が1つとなって強力に捜査を行っていくことを国民に知っていただき、安心感の醸成につながればいい」 警視庁の親家和仁刑事部長は、異例の会見を開いた狙いをこう、説明した。 5日午前10時から行われた会見では、組織の垣根を越えた捜査を象徴するように、親家部長を中心に、両脇に東京、千葉、埼玉、神奈川の4都県の捜査1課長や捜査4課長ら幹部が一列に並び、事件の概要などについて説明した。 離合集散しながら犯行に及ぶ「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」は人的関係が希薄で、秘匿性の高い通信アプリを使って連絡を取るため、実行役から指示役ら首謀者につながる情報が得づらい。 親家部長は「関連情報を集約し、断片的なものを含め1つ1つのピースをパズルのように組み合わせた」と述べ、地道な捜査で首謀者を特定した経緯を説明した。 また、広域に被害が及んでいるトクリュウの犯罪実態を踏まえ、今後について、「都道府県警察の垣根を越えた捜査が増えていくのではないか」と展望を語った。

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