「盗んだものはお金に換えました。生活が苦しかった」 有料老人ホームの介護士の男逮捕 80代女性入所者から現金や貴金属など盗んだ疑い

奈良県香芝市の有料老人ホームで介護士として勤務する男が、入所者の部屋から貴金属などを盗んだ窃盗などの疑いで8日、逮捕されました。 窃盗と住居侵入の疑いで逮捕されたのは、香芝市の介護士・清水大巧容疑者(31)です。警察によりますと、清水容疑者は7月11日~28日にかけて、勤務する香芝市内の有料老人ホームで、入所していた80代の女性の部屋に侵入し、現金約2万円や貴金属など計22点(171万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。 7月29日に女性から「貴重品が無くなっています」と警察に通報があり、事件が発覚。警察が周辺の貴金属買い取り店などを調べたところ、被害届があったものと同一のネックレスやイヤリングなど数点が売られていたということです。 警察は、買い取り店の履歴などから清水容疑者を特定。取り調べに対し清水容疑者は「施設で暮らしている方の部屋にお金を盗もうと思って無断で入り、貴金属などを盗んだことに間違いありません」などと容疑を認めているということです。また、「盗んだものはお金に換えました。生活が苦しかった」などとも供述しているということです。 この施設では入所者の部屋に鍵が付けられていましたが、職員はマスターキーを使って出入りできるようになっていて、清水容疑者は、被害にあった女性の介護なども行っていたということです。警察は事件のいきさつを詳しく調べるとともに、施設で同じような被害がなかったかどうか捜査を進めています。

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