ホストクラブで多額の売掛金(ツケ)を抱えた女性を性風俗店に紹介してもらった見返りに現金を渡す「スカウトバック」をしたとして、大阪府警は8日、風営法違反の疑いで、大阪市西区南堀江の性風俗店経営、内藤裕将容疑者(45)ら店関係者の男女5人を逮捕した。内藤容疑者は容疑を認めている。 府警生活安全特別捜査隊によると、スカウトバックを禁じた6月の改正風営法施行後、悪質なホストクラブで借金を抱えた女性に関するスカウトバック事件の摘発は全国で初めてという。 逮捕容疑は共謀し、8月上旬、複数の女性の紹介を受けた見返りに、自称「職業紹介業」の草本竜世被告(30)=職業安定法違反罪で起訴=に約60万円を渡したとしている。 同隊によると、性風俗店での女性の売り上げの一部を草本被告らに渡し、6月以降だけでも数百万円を支払っていたとみて捜査を進めている。 同隊は10~11月、ホストクラブの女性客を性風俗店に斡旋(あっせん)したとする職業安定法違反容疑で草本被告やホストらを逮捕。同隊によると、女性はホストから「君を大切にする。応援してほしい」などと言われ、店での借金を重ねていたという。