全国で相次ぐ高級SUVを狙った窃盗事件で、ランドクルーザーなど3台を盗んだとしてブラジル国籍の男が逮捕・起訴されました。 ドライバーにハサミやカッターナイフ。そして電子機器のようなもの。 これらは高級SUVの窃盗事件に使われた道具です。 窃盗の疑いで逮捕・起訴されたのはブラジル国籍の無職・ヨコミゾ・ペドロ・アウグスト被告（27）です。 起訴状などによりますと、ヨコミゾ被告は、ことし5月、他の男と共謀し、一晩で富山市内と射水市内の住宅に停めてあった高級SUV3台を盗んだとされています。 盗まれたのはトヨタのランドクルーザーなど3台で被害額は計2900万円にのぼるとみられます。 警察は捜査に支障があるとして、ヨコミゾ被告の認否を明らかにしていませんが、いずれも転売目的の犯行とみられるということです。 高級SUVを狙った窃盗事件をめぐっては、ことし10月、ブラジル国籍の男2人が逮捕されています。 警察は全国で高級車の窃盗を繰り返す組織的なグループが、電子機器などを使って車のロックを解除しエンジンをかける「CANインベーダー」という手口で犯行に及んでいたとみて、組織の実態解明を進めています。 県内ではことし10月末までに車の盗難被害が21件と去年と比べ大幅に増加。 特にトヨタ車を中心とした高級SUVが狙われるケースが多く、警察は車庫に防犯カメラやセンサーライトを設置するほか、車にハンドルロックなどの固定器具を取り付けるなど注意を呼びかけています。