給湯器業者を名乗り窃盗か 男逮捕 “交換トラブル”など高齢者の相談増加

給湯器業者を名乗り、95歳の女性の金を引き出したとして男が逮捕されました。高齢者を巡る給湯器トラブルが急増しています。 ■給湯器業者 名乗り窃盗か 男逮捕 28歳の男は「給湯器交換費用の未払い分をもらいに来ました」と言って高齢女性をだましていたとみられます。 逮捕されたのは横浜市に住む職業不詳の新井悠斗容疑者です。 警視庁によりますと、新井容疑者は給湯器の業者を名乗り、今年4月ごろから都内に住む95歳の女性の自宅を複数回、訪れていました。 交換作業は行われたものの、その後に「未払い分をもらいに来た」と嘘を言ってキャッシュカード2枚をだまし取ったとみられます。 その際、複数人で訪れていたことから複数犯とみられます。 今年8月、女性と家族から相談を受けて事件が発覚。女性が把握していない金の引き出しがあったということです。 警視庁によりますと、新井容疑者は女性のキャッシュカードを使い、19回にわたってATMから金を下していて、総額は255万5000円に上るとみられます。 ■“給湯器トラブル”高齢者の相談増 今、こうした詐欺が急増しています。 先月も千葉県市原市で「給湯管が詰まっている」などと言って80代の男性から工事費用として金をだまし取ったとして、男ら5人が逮捕・起訴されました。 狙われたのは、やはり高齢者でした。 東京都消費生活総合センターによりますと、給湯器の交換トラブルなどの相談は5年前までは1年間で40件ほどでしたが、昨年度は1700件を超え、前の年の約3倍に増えています。 相談者のうち約8割が高齢者だということです。 調べに対し、新井容疑者は「キャッシュカードを使って引き出したことは違法と分かっていたが、工事代金として金をもらった」などと容疑を一部否認しています。

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