「なぜ人を殺してはいけないか」服役中に取り組んだ“哲学対話” きっかけは友人から差し入れられた1冊

哲学的なテーマを日常の言葉で考え、話し合う「哲学対話」が静かな広がりをみせている。実践者であり、作家・哲学者の永井玲衣さんが2021年に出版した「水中の哲学者たち」は5万部を超えるヒットを記録し、対話は学校や企業でも開かれている。難解な概念や格言ではなく、自分たちの言葉で考えを深める。参加者は何に引かれているのか、現場を訪ねた。(中西是登) 北九州市小倉北区のリサイクルショップ。会社員や教員、漫画家など職業も関心も異なる20~70代の12人が、この日のテーマ「生きること」について考え、話し、耳を傾け合った。

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