今年9月に乾燥大麻を所持したとして麻薬取締法違反の罪で逮捕、起訴された俳優清水尋也被告(26)の判決公判が19日、東京地裁で開かれ、拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決(求刑1年)が言い渡された。同被告は、神妙な表情で判決を聞き「はい」と、はっきりした口調で返事をして、宮田祥次裁判官に頭を下げた 清水被告は、9月3日に警視庁薬物銃器対策課に麻薬取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕され、同22日に東京地検に起訴された。起訴状によると、9月3日に東京都杉並区の自宅で乾燥大麻0・392グラムを所持したとしている。 判決文では、大麻の薬理効果に引かれ、売人から繰り返し、購入するなど依存性も見られたと指摘。一方で清水被告が、8日の初公判で「愚かな行為で(周囲を)裏切ってしまったことを後悔します。大麻は2度と使用しません」と誓ったことも指摘。保釈後の9月29日~11月27日までの間に、5回にわたって病院の外来を受診し、医師から薬物依存症ではないとの診断を受けた上、自助グループにも通い、更生を実行に移していること、初公判で情状証人として証言台に立った俳優の兄尚弥(30)の協力もあることから、3年の猶予がついたとした。 宮田裁判官から「猶予は、たびたびつくことではない。しっかりと前回の法廷で述べたこと、これまで考えたこともあるでしょう。そうしたことを考え、頑張って下さい」と、穏やかで優しい説諭の言葉があった。清水被告は、聞く中で「はい」「はい」と口にして複数回、うなずき反省の姿勢を見せた。退廷時には裁判官、検察、そして傍聴席にも頭を下げ終始、反省の姿勢を見せて退廷した。