川崎市ストーカー殺人事件めぐる検証結果公表後“ストーカー関連事件”の検挙数が急増 20歳女性行方不明から約1年 神奈川県警

神奈川県川崎市でストーカー被害を訴えた20歳の女性が殺害された事件で、神奈川県警は一連の対応をめぐる検証結果を発表して以降、ストーカー事案などに関連した検挙数が急増していると明らかにしました。 この事件では、およそ1年前の去年12月にストーカー被害を訴えたのちに行方不明になった岡崎彩咲陽さん(20)が殺害され、元交際相手の白井秀征被告(28)が逮捕・起訴されていて、神奈川県警は今年9月に一連の対応を「不適切」とする報告書を公表しました。 神奈川県警の今村剛本部長は23日の定例会見で、検証結果を公表した今年9月から11月までの3か月間で、ストーカー事案などに関連した検挙数が顕著に増加していることを明らかにしました。 ストーカー規制法違反容疑で逮捕した事件の件数は13件で、去年の同時期と比べて11件増えたほか、刑法犯などによる逮捕の件数が110件増え188件、また、ストーカー規制法にもとづく禁止命令の発出は57件増え74件だったということです。 神奈川県警は9月の検証結果をふまえ、ストーカー事案などへの対応能力を上げるための組織改編を行い、夜間や休日の対応人員を増やすなどしていますが、今村本部長は件数が急増している背景として、ストーカー事案などに関連した相談の数が増加していることに加え、「被害者の安全確保を最優先にするという意識が各警察署に浸透してきている」などと指摘しました。 今村本部長は「今後も被害者の安全確保を最優先に取り組んでいく」などとしています。

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