『ラストマン』福山雅治の全盲演技をずっと見てきた全盲所作指導担当者が語る「違和感がない」理由

2023年、TBSテレビの日曜劇場で放映された『ラストマンー全盲の捜査官ー』。福山雅治さん演じる、“ラストマン(=事件解決の最後の切り札)”と呼ばれる全盲のFBI捜査官・皆実広見と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗を演じた大泉洋さんが、凸凹バディを組み、数々の難事件を解決していく刑事ドラマだ。 ときにユーモラスに、ときに最強の相棒として見せる二人の掛け合いが視聴者を物語の世界へ引き込んだ。そしてもはやこれまでというスリリングな展開や同僚・部下を演じる俳優陣の個性的なキャラクターも話題を呼んだこの人気作が、完全新作のスペシャルドラマと映画という豪華な2本立てで帰ってきた。 そして前作から大きな話題を呼んでいるのが、全盲のFBI捜査官である皆実広見役の福山雅治さんによる「全盲」の演技。違和感のないその自然で説得力のある演技の裏にはとある団体の存在がある。全盲の所作指導を担当した「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の方たちだ。 連続ドラマから今回のスペシャルドラマ、そして映画へーー。長きにわたり福山雅治さんや制作スタッフの「視覚障碍への思い」を見守ってきた「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」代表の志村季世恵さんと志村真介さん、そして視覚障碍者スタッフたち。今回は全盲所作指導をした立場から、制作現場での様子や、『ラストマン』から学べる視覚障碍者のリアルについてメールインタビューで話を聞いた。

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