2007年に京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん(当時20)が京都市左京区岩倉幡枝町の路上で刺殺された事件は15日、未解決のまま19年となった。現場で法要があり、遺族らが手を合わせた後、四条河原町で情報提供を呼びかけた。 千葉さんは07年1月15日夜、自転車で帰宅中に刃物で刺されて死亡した。府警によると、容疑者は身長170~180センチほどで、20~30歳くらいの男とみられている。 府警はこれまでに延べ約7万110人の捜査員を投入し、月命日には出町柳駅などで情報提供を呼びかけている。25年末までに約1580件の情報提供があったが、容疑者の逮捕には至っていない。 現場での法要では、母の淳子さんら親族や警察官ら約20人が祈りをささげた。近くの専修寺の岸野亮哉(りょうさい)副住職(51)が導師を務め、取材に対して「時間とともに事件が風化してきているように感じる。事件の解決を強く願っている」と話した。 その後、淳子さんや警察官らは四条河原町の交差点でポケットティッシュを配ったり、府警が作った情報提供を求める動画を流したりして通行人に呼びかけた。 淳子さんは「人が人を殺(あや)めることは決してやってはいけないこと。今、逃げることが出来ているように思っても、天空からはすべてが見えていて、逃れられないことになっているのだと思います」と話した。 下鴨署の福平真治署長は、淳子さんらと情報提供を呼びかける前に現場を訪れ、花を供えた。「(大作さんに)必ず検挙すると誓いました」と話した。 情報提供は下鴨署の捜査本部(0120・230・663)へ。有力な情報提供者に最高300万円を支払う「捜査特別報奨金」の対象事件になっている。(佐藤道隆、石山綾香)