【フォートリー(米ニュージャージー州)時事】米国で第2次大戦中に行われた強制収容に抵抗した日系人の人権活動家、フレッド・コレマツ氏の功績をたたえるイベントが30日、東部ニュージャージー州フォートリーで開催された。 トランプ政権が強硬な移民取り締まりを進める中、参加者はかつて日系人が経験したような強制収容の過ちが「二度と繰り返されてはならない」と訴えた。 日系移民2世のコレマツ氏は、1942年の大統領令による日系人強制収容を拒否して逮捕され、有罪判決を受けた。戦後も強制収容は不当だと主張し続けた結果、80年代に再審理が行われ、名誉が回復された。米国の一部の州は、同氏の誕生日の1月30日を「フレッド・コレマツ・デー」に制定している。 登壇したニューヨーク日系人会の佐藤貢司会長(66)は「不当なことを正す力を誰もが持っているということを生涯をかけて証明した」とコレマツ氏の功績を評価。その上で、負の歴史から学ぶべきだと語った。 44年に強制収容所で生まれた古本武司さん(81)は、トランプ大統領が人種差別的な言動を何度もしているほか、適正な手続きを経ずに移民の強制送還が行われている状況を懸念。「父は事業で成功を収めていたが、強制収容で全てを奪われた。二度と同じようなことが起きてはならない」と強調した。