認知症の高齢男性に約8倍の価格でマンションを購入させたとして、千葉県警捜査2課は5日、無職、富塚健二容疑者(39)=別事件で府中刑務所に服役中=を準詐欺容疑で逮捕したと発表した。県警は認知症の高齢者らを狙う不動産詐欺グループの一員だったとみて調べている。 逮捕容疑は、2023年9~10月ごろ、仲間と共謀して野田市に住む80代男性に対し、認知症で判断能力が衰えている状態につけ込み、埼玉県内のマンションを共同所有する契約を締結させ、約2000万円をだまし取ったとしている。実質的な共同所有の価格は242万円相当だったとみられる。 捜査2課によると、富塚容疑者は黙秘している。24年5月に男性の息子から「1人暮らしの父親の口座から見覚えのない出金がある」と県警に相談があった。富塚容疑者は当時、東京都豊島区の不動産販売会社「N―Nine」に勤務していた。県警にはこの会社に関する被害相談が複数あり、被害総額は8000万円以上になる可能性があるという。他にも高齢者に高額な契約をさせていた疑いがあるとみて調べている。【林帆南】