れいわ新選組の櫛渕万里、大石晃子両共同代表は9日、衆院選(8日投開票)の結果を受けて国会内で記者会見した。自民党が圧勝した状況について、櫛渕氏は「地獄の釜が開いた。着実にファシズム国家に進んでいく」と独自の見方を示したうえで、「れいわを中心に(抵抗する)国民運動を起こすうえで、どういう態勢が良いのか吟味したい」と述べ、執行部内で新体制を検討する考えを示した。 れいわを巡っては公示前8議席を1議席に減らした。両氏も議席を守れなかった。公示前に山本太郎代表が健康上の理由で参院議員を辞職する事態も起きた。 櫛渕氏は1議席獲得について「自民党の歴史的圧勝という嵐の選挙の中、山本太郎というエンジン無しに手漕ぎで荒波を乗り切った」と総括した。 大石氏は自身の落選について「憲法審査会で『絶対に改憲はダメだ。戦争につながるので憲法を変えることは許さない』と毎回毎回吠えていたが、それがなくなり、悔しい」と振り返った。 れいわで唯一議席を獲得したのが比例南関東ブロックに擁立した元職の山本譲司氏(63)。自民が得票した一方、比例の候補者が足りず、山本譲司氏に1議席譲る形となった。 山本譲司氏は、民主党衆院議員時代の平成12年、名義借りによる秘書給与詐取事件で詐欺罪などで逮捕・起訴され、実刑判決を受け服役した経緯がある。 大石氏は山本譲司氏について「気性は荒い。私以上ではないか。譲司氏の魅力を知ってもらいたい。ガチの人だ」と述べ、櫛渕氏も「(われわれも)体を張って戦ってきたが、基本は言論。言論でいえば山本氏はベテランだ」と紹介した。 大石、櫛渕両氏は投票箱までゆっくり歩いて時間を稼ぐ遅延戦術「牛歩」を展開したり、壇上で許可なく叫んだりして、院の秩序を乱したとして処分されたこともある。 最後に山本譲司氏も会見場に姿を現し、「全体として厳しい結果となった。巨大与党に切り込んでいこうと闘志がわいている」と述べ、生活困窮者の支援に力を入れていく考えを示した。(奥原慎平)